こえねんど
指を置くと、スマホの喉が本当に「あー」と鳴きだす。横にこねると母音が変わり、縦で声の高さ。あなたの親指が、声帯になる。
- ⏱ 1回3秒ほど
- 🔊 音が主役
- 🗣️ お題11本
- 🆓 無料・登録不要
※ 音が出ます。声はすべてその場で合成(録音素材なし)。イヤホンだと喉の震えまで聴こえます。
遊び方
- ☝️ 置いて、こねる画面の下半分の声パッドに指を置くと声が出ます。横に動かすと母音が「い・え・あ・お・う」となめらかに変わり、上に行くほど声が高くなります。速くこねるほど声に勢いが出ます。
- 🔤 五十音をえらぶパッドの下のチップで行を選ぶと、触れるたびにその行で発音します。「か」を選んで「あ」の位置なら「か」、「い」の位置なら「き」。連打で「かかか」、置いたまま横にすべらせると「かーあー」。
- 🎯 お題をなぞる「挑戦する」を押すとセリフの道がパッドに出ます。スタートの玉に指を置き、番号の順に道をなぞると、指を離すか時間切れでそっくり度が出ます。
◀ ▶ でお題を切り替え、🎨 じゆうモードで自由にこねる遊びへ。結果が出たら 📸 で認定証を保存、✨ でシェア。
お題一覧 — 全11本
お題は11本。最初の3本は子音まで喋る文で、残りの8本は母音だけでできています。お題ごとに自己ベストが残り、まだ挑戦していないお題には下のひとことが出ます。
こんにちは子音つき
こ・ん・に・ち・は の5つ。最後の「は」は助詞なので、道は「わ」と発音します。
ありがとう子音つき
ひとことは「言えたら国宝」。り・が・と の3つで子音が入り、「う」で長めに締めます。
おつかれさま子音つき
6つの音でいちばん長いお題。「か」で一番高くなり、後半は「ま」に向かって下がっていきます。
おはよう母音だけ
お・あ・お・う。同じ「お」を2回通るので、道が行ったり来たりします。
えーっ!?母音だけ
「え」の位置から動かずに、低いところから一気に上へ。驚きは音の高さだけで作れます。
うわぁ…母音だけ
高い「う」から「あ」へ移り、そのまま下へ沈んでいく、げんなりの声。
おーい!母音だけ
「お」を長く伸ばしてから持ち上げ、高い「い」へ。遠くの人を呼ぶ形です。
いえーい母音だけ
い・え〜・い。まんなかの「え」がいちばん高く、いちばん長い。
あーあ母音だけ
「あ」の位置のまま、3段に分けて下がっていくためいき。
おいおい母音だけ
「お」と「い」を2回往復。2回目のほうが少し低く、最後の「い」がいちばん低い音です。
あいうえお母音だけ
ひとことは「検定級」。パッドが「い・え・あ・お・う」の順なので、五十音順だと右へ左へ大きく跳びます。
つくりの話
声は、ブザーを口の形で削った音
人の声は、声帯が鳴らすブザーのような音を、のどと口の中の共鳴が削ってできています。このトイの声もその通りに作っています。倍音をたくさん含んだ音を1本鳴らし、それを3つのフィルターに通す。フィルターが強調する3つの高さ(フォルマント)の組み合わせが、母音の正体です。たとえば「あ」は930Hzと1550Hzあたり、「い」は350Hzと2900Hzあたりを強めます。
指を動かしても音を作り直すことはせず、フィルターの高さをなめらかに動かし続けます。だから「あ」と「お」のあいだ、「え」と「い」の途中の、ふだん聞き分けていない音まで全部鳴ります。ねんどをこねている感じは、この切れ目のなさから来ています。録音した声は一つも使っていません。
母音の並びは「あいうえお」順ではない
パッドの母音は、左から い・え・あ・お・う の順です。1つめのフォルマントの高さで並べると、い(350Hz)→え(590Hz)→あ(930Hz)→お(580Hz)→う(410Hz)と、「あ」を頂点にした山になります。この順だと、隣どうしの母音の響きの差が小さく、あいだを通る音も自然に聞こえます。
五十音順に並べると、「あ」から「い」へ移るところで響きが急に跳び、途中で誰も発音しないような音を通ってしまいます。画面の並び順が、そのまま音の設計になっています。
機械っぽさを消したのは「揺らぎの浅さ」
画面の女性に合わせて、声の高さはパッドの一番下で210Hz、一番上で520Hzにしています。以前は一番下が165Hzで、指を下げると男性の胸声に聞こえてしまったため、下限を上げました。
人間らしさを足すのに効いたのは、声の高さを少しだけ揺らすことでした。人はまっすぐ伸ばしているつもりの声でも、ゆっくり揺れています。周期の違う遅い揺れを2本、ごく浅く足すと、機械の直線だった声が息で支えた声に変わります。音量にも小さな揺れを足し、ビブラートはむしろ浅めです。
反対に、やりすぎて失敗したこともあります。高い倍音を強く削りすぎたら、こもったロボットの声になりました。いまは削る量を控えめにしています。息の成分も、母音の響きを通して薄く混ぜ続けていて、指を離したときには「はぁ」と小さく息が抜けます。
子音は音ではなく「動き」
子音は、母音の前に入る一瞬の動きとして作っています。
- か・た・ぱ行:声を一度止め、短い破裂の雑音を鳴らしてから母音を開く。破裂のあとに息を少し混ぜる
- が・だ・ば行:止めているあいだも低く声を鳴らし続ける。これが無いと弱い「か行」に聞こえた
- さ行:高い雑音を先に鳴らし、その終わりぎわに声が重なる
- ざ行:ごく短く止めてから、雑音と一緒に声も鳴らす
- な・ま行:こもった鼻声を少し鳴らしてから、母音へふくらませる
- は行:息を母音の口の形のまま吹き出す。ささやいた母音から始まる音
- や・わ行:「い」や「う」の響きから、母音へすばやくすべらせる
- ら行:声をほんの一瞬へこませて、舌が触れる小さな音を足す
聞き分けやすさは行によって差があります。や・わ行や、さ・は行はかなり聞き取れます。か・た行はロボット声寄り。いちばん難しいのは な・ま行で、本物の鼻声に必要な響きは、3つのフィルターを足し合わせるだけでは作れないからです。それでも「こ・ん・に・ち・は」と順に鳴れば、耳は挨拶として聞いてくれます。
五十音チップでは、日本語の発音の決まりにも合わせています。さ行の「い」は「し」、た行の「い」「う」は「ち」「つ」、は行の「い」「う」は「ひ」「ふ」、ざ・だ行の「い」は「じ」、だ行の「う」は「ず」と同じ音です。
お題は、道が子音を喋る
お題モードで指が担当するのは、母音と音の高さだけです。なぞりが次の音の区間に入った瞬間、子音は道のほうが自動で発音します。操作は指1本のままで、出てくる声だけが「こんにちは」になります。
「おはよう」のように同じ母音を2回通るお題は、線だけだと往路と復路が重なって順番がわかりません。そこで各音に番号つきの玉を置き、重なった玉は縦にずらして点線で本来の位置につないでいます。挑戦を押して待っている間は、お手本の点が道を何度もなぞって見せてくれます。なぞっている最中は、お手本の点が指の近くにあれば金色、大きく離れると灰色になります。
パッドの左右の端は、画面のふちから少し内側に寄せています。親指が届きにくいふちを避けるためで、表示と判定で同じ位置の計算を使っているので、見えている道どおりになぞれば減点されません。
録画は見送った
声を出している顔を音つきで録画してシェアする案もありました。ただ、いちばん見せたい相手であるスマホの Safari で、音つきの画面録画がもっとも不安定でした。壊れやすい機能を主役にするより、確実に作れる認定証の画像を主役にしています。
楽しみ方
- 母音のあいだを探す:「あ」と「お」のあいだを、ゆっくり行き来してみてください。名前の無い音が聞こえます。
- 「おはよう」を外してみる:わざと道から外れてなぞると、同じ母音でも片言の「おはよう」になります。
- 自分の名前を言わせる:じゆうモードで五十音チップを切り替えながら、1音ずつ置いていきます。
- 全お題で国宝を目指す:自己ベストはお題ごとに残ります。11本すべて90%超えを狙えます。
- イヤホンで聴く:声の揺れや息の混ざり方は、スピーカーよりイヤホンのほうがよく聞こえます。
よくある質問
音が出ません
声は指をパッドに置いた瞬間にブラウザの中で合成します。最初のタッチまでは鳴りません。iPhone は本体の消音(マナーモード)がオンだと Web ページの音も鳴らないことがあります。
そっくり度はどう決まりますか?
なぞっている間の指の位置を、同じ時刻にお手本の道がある位置と比べ、ずれの平均で決めます。パッドの半分ずれ続けると0%です。母音のずれは音の高さのずれの1.25倍に数えます。90%以上で「人間国宝級」、75%以上で「声まね名人」、55%以上で「ものまね見習い」、30%以上で「ロボ訛り」、それ未満は「ねんど」です。
五十音チップを選んでも、お題では使われません
チップが効くのはじゆうモードだけです。お題では、なぞっている途中で道のほうが子音を差し込みます。指で担当するのは母音と音の高さだけです。
録音やデータの送信はありますか?
マイクは使いません。声は録音した素材ではなく、すべてその場で合成しています。お題ごとの自己ベストはお使いのブラウザの中だけに保存され、サーバーには何も送りません。
最終更新